美容室を開業したい方必見!開業に必要な資格や資金について

美容室の開業は美容師・管理美容師の資格が必要です。費用は1千万円から2千万円、自己資金は3割前後だといいます。ターゲット層に合ったお店を開店させることが重要です。

美容室の開業を検討している人なら知っておきたい情報は多数存在しています。開業するための基礎知識だけではなく、開業に必要な資格や資金、注意するべきポイントなど、正確な情報を理解しておくことは重要です。開業に至るまでのスケジュールを含めて紹介しておくことで、これからのオープンを検討している人の参考になります。

美容室を開業に関する基礎知識

美容室 開業

美容室と言えども、一般的な焦点と同様にある程度顧客層が存在しています。ターゲット層は誰なのか明確にしておくことで、コンセプトに対してのニーズがある店をオープンさせることが可能です。例えば「若年層の男性専用の美容室にしたい」と考える場合、男性が入りやすい内装やメニューを充実させることが重要となります。高齢者の女性をターゲットにした場合には、高齢者が安心して入店できるような雰囲気作りが重要です。 それぞれのターゲット層に見合った店舗づくりが必要となるため、ターゲット層に訴求する形の店舗をオープンさせることが重要となります。特に技術力で勝負する場合には、ある程度技術力に対して関心の高い顧客層を狙うことになるため、ニッチなニーズとなる可能性も理解してください。地域によっては安さをメインにしている住民が多いため、顧客が入らない可能性があるからです。 コンセプトとターゲット層を決め、ターゲット層が多く住む土地で似たような店がないかどうか確認します。ある程度確認してから地域の不動産物件を探しましょう。美容室にも居抜き物件は存在しているため、利用するとコストを抑えて利用することができます。開業するまでに メニューを決めたり、従業員を雇用し、研修を行うこと、内装工事や地域住民への宣伝なども必要です。

美容室開業に必要な資格

美容室 開業

開業するにあたり必要となる資格は、美容師免許です。国家資格であるため指定の美容師養成施設で勉強し、実技・学科両方の試験に合格して取得することができます。専門学校を卒業して試験を受けて受かった人は持っている免許です。自分だけで店舗を経営するのであればそれだけで問題ありませんが、複数のスタイストを雇用して経営するなら管理美容師の資格を持つことも必要となります。 管理美容師免許を取得するためには、美容師免許取得して3年の実務経験と、各都道府県で実施している講習会を修了することが条件です。2つの条件を満たして取得することが必要となります。 必須となる資格はこの2つだけですが、店のコンセプトにより持っていたほうがいい物は存在していますので、チェックが必要です。例えば本格的なフェイシャルのシェービングをサービスとして提供する場合は、理容師免許を取得したほうがいいでしょう。美容師免許でも軽い顔そりであれば可能と2015年の法律改正で変わりましたが、それ以前はシェービングは理容師の仕事でした。また、男性のカットは美容師が不可能など不便な部分がありましたが、法改正により問題なくなっています。ただしシェービングに関 する知識は理容師が一日の長であるため、持っていたほうがお客さんに高い満足感を提供できる可能性が高いです。 それ以外にもアロママッサージなどをサービスで提供するなどの場合は、アロマセラピストの資格を持っていると便利といえます。

美容室開業に必要な資金

美容室 開業

美容サロンをオープンさせるのに必要な資金の相場は、1千万円から2千万円ほどとされています。立地条件やコンセプト、店舗の規模や導入する美容器具などの設備費を含めてトータルでの平均相場となるため、金額に差があるのは事実です。自己資金は総額の2割から3割程度とされており、開業費用を満額で貯めて出すという人はそれほど多くありません。たいていの場合ローンを活用していることが多いといいます。 費用の内訳となるのは店舗の契約と工事で費用の約半分である500万円前後、設備導入費用が約200万円前後、当面の従業員の給料や電気・ガスなどのライフラインに関連した費用などを含めて、トータルで300万円前後とされていることが多いです。ただし、店舗により店の契約費用がこの倍である可能性や、い抜き物件を使用して設備費や店舗の内装工事のコストが抑えられたなど、金額に幅があることは事実です。 ローンの申請を金融機関にする際には、綿密な事業計画書を提出することで融資につながる可能性が高いといいます。なお、テナント費用に関してはできるだけ自社の開業資金に食い込まないようにすることも忘れないほうがいいです。広告費なども大手の美容面での宣伝を するサイトだけではなく、地域のフリーペーパーなど多角的に宣伝してコストがかさまないようにすることも忘れないでください。

美容室開業する際に注意すべきこと

美容室 開業

コストを抑えて開業するにあたり、美容院を自宅に開業する人も少なくありません。自宅であれば家と店舗が併用されるため、ある程度コストを抑えることはできます。ただし工事費用を抑えるために、ガレージを美容室にするなど独自のコンセプトを打ち出した店舗になる可能性もあるため、ある程度家族と話し合って納得した形で工事を依頼することが重要です。 また、シャンプー台や水道工事は必須となるため、事前に工事業者とよく話し合い、納得できる形で依頼することが必要となります。シャンプー台などは中古でいいという場合、専門業者のリサイクル店などを探して購入し、業者には取り付け工事や水道配管工事だけを依頼するなど、コストを抑えることが可能な部分は少なくないため、無理して高額な物を使わないという人も多いです。 自宅で使用している給湯器では給湯能力が足らずに交換するなど、自宅で開業する場合ならではの悩みを抱えることもあります。そのため自宅外で専門的な居抜き物件にするという人も少なくありません。ただし、自宅で開業をすることで家族に手伝ってもらうなど、人件費を抑えて経営できるなどのメリットも存在しています。慎重に考えて開業するこ とが重要となるため、まずは経営コンサルタントなどに相談してみることが重要です。

美容室開業までのスケジュール

美容室 開業

平均的に美容師が開業するまでには1年程度の準備期間が必要です。まずはコンセプトを決めてから事業計画書を建てることが重要となります。出店検討エリアを複数絞り込み、それぞれの地域での住民の年齢層や性別、地域の特徴などを把握しておくことです。高齢者の多い地域で昔ながらの美容室が1軒あるところや、若い人が比較的多く、若い男性でも美容に関心の高い地域など、それぞれの特徴があります。自分たちの希望しているコンセプトのターゲット層が多いか少ないかで、出店を検討したほうがいいです。 出展することを決意したら不動産業者のサイトや実店舗で物件を探すことが重要となります。い抜きの物件だけを扱っているところなどもあるため、チェックして気になる店舗複数を確認し、実際に足を運んでみることも重要です。足を運ぶことで、地域の客層などをより正確に把握できるようになり、時間帯ごとの道路の混雑状況などをもチェックできます。 その後金融機関などで資金を調達し、工事依頼・従業員を雇用・保健所・消防署での手続き・税務署での開業届の提出などを行い、工事終了後引き渡されてから社員教育や備品などを仕入れて開業につながります。居抜きの物件で あれば工事は比較的短時間で済むため、その分社員教育やサービスを充実させることが重要です。

美容師として開業をするためには美容師免許・管理美容師免許が必要です。平均的に必要となるコストは1千万円から2千万円の間となります。開業時には自宅などを使う場合は家族の協力が必要です。開業するまでに1年ほどの期間をとって準備をすることが必要となるため、確認することが大切となります。